コンテストの流れ

 パテントコンテスト・デザインパテントコンテストでは、高校生、高等専門学校生及び大学生の皆さんが、自ら考え出した発明・デザイン(意匠)を応募していただきます。
 応募作品(発明・デザイン)は学識経験者等で構成される選考委員会において審査され、優秀な作品は表彰されます。表彰の特典として、高校生、高等専門学校生及び大学生の皆さんには、実際に特許庁に出願し、特許権・意匠権の取得までの手続を実体験いただくことができます。
 特許庁への出願・権利化までの手続きの際には、弁理士のアドバイスを主催者負担で受けることができるとともに、出願料等も主催者が負担します(特許は出願料・審査請求料・特許料(第1~3年分)、意匠は出願料・意匠登録料(第1年分)を主催者が負担します)。

 

応募作品に対する選考審査について

 応募作品(発明・デザイン)は、主催者及び選考委員会において審査されます。
 パテントコンテストでは、①「第一次事前審査」(特許法上の発明であるか、産業上の利用可能性があるか)、②「第二次事前審査」(先行事例の有無、発明内容の完成度、製品化等の実施可能性)、③「最終審査」(発明の独創性)を経て総合的に審査されます。
 また、デザインパテントコンテストでは、①「事前審査」(意匠法上の意匠であるか)、②「最終審査」(目新しいデザインであるか、独創性があるか、実用性があるか、販売可能性があるか)の二段階の審査が行われます。

 

メッセージ

コンテスト主催者より学生・生徒のみなさまへ

 文具、携帯電話、家電製品、自動車、皆さんの身の回りにある多くの製品は特許権や意匠権で守られています。それは、開発者やデザイナーの方が課題に果敢に挑戦し解決してきた証であり、現実となった夢の形です。
 パテントコンテスト及びデザインパテントコンテストには、多くの学生・生徒の皆さんが家庭・学校・地域といった生活の場で率直に感じた課題を解決するためのアイデアなどで応募されています。表彰式では、コンテストを通じて特許権や意匠権を取得した方々にプレゼンテーションをしていただいておりますが、どなたも苦労 しながらも課題を解決したことを誇りに思い、自信に溢れた顔をしています。自分でも夢を形にし、未来はつくっていけるのだと。
 皆さんもコンテストにぜひ挑戦してみてください。本年も多くの素晴らしい発明やデザインに出会えることを楽しみにしています。

 

コンテスト選考委員会からのメッセージ

 真っ暗な宇宙に青く輝く美しい地球には生命があふれています。夜になると宇宙から見えるのは雷の稲妻と人が作り出した電気の明かりだけです。すべての陸地で蜘蛛の巣のように人々はつながって生きているのがわかります。コンテストに参加し、あなたが、そしてあなたの仲間が作りだす輝きで、さらに世界を未来につなげてください。

毛利衛(日本科学未来館 館長)